当院では、外科系診療科の手術の他、内科の検査や処置にも対応しており、令和6年度の手術実績は653件でした。手術室・中央材料室は看護師7名、看護助手2名で勤務しています。安心・安全な手術を行うためには、医療機器・機材の洗浄や滅菌、清潔な環境を保つための清掃も重要です。これらの作業を中央材料室で行っており、看護師のみではなく看護助手が活躍しています。
手術前には看護師が術前訪問を行い、手術までの流れや手術中の看護について説明し、患者さんの疑問や不安が少しでも軽減できるようにお話させていただいています。手術が決まった患者さんは「手術の成功に対する不安」「麻酔に対する不安」「術後の状態や経過に対する不安」「生活への影響に対する不安」など多くの不安を抱えておられます。手術の前から患者さんとお話をすることで全身状態や精神状態を把握するだけでなく、関係性の構築にもつながり「安心感」を持って手術室へ入っていただくことができます。
また手術中は、医師や放射線技師などと協力をして医療の提供を行っています。患者さんが訴えることができない痛みや不快感を、血圧や脈拍などだけでなく微細な動きなどからもキャッチして医師へ伝えることも看護師の大切な役割です。手術が決まった瞬間から最良な医療が提供できるよう、手術室スタッフだけでなく、病棟看護師や外来とも連携をし、退院後まで見据えた看護の提供を心がけています。
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手術室のスタッフ |
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手術室入口 |